まとめっぽく・漫画編

今年読んだ漫画を軽くまとめとこうと思って。
わりかしたくさん読んだのだけど、レビューしてる人が一杯いそうな作品は、僕のを読むより他の人のを読んだ方がきっといいと思うの。
だからとりあえずあんましレビューを見かけない作品を中心に2005年を振り返ってみるよっ。(よっよっょっ)←エコー
amazonの紹介は便宜上最新刊で。

風光る

七三太朗・原作/川三番地・作画
月刊少年マガジン月刊フラワーズで同名の作品が連載しているのだけど*1月マガの方。
ぶっちゃけ「風光る」だけでgoogle検索とかすると、月フラの方か松山千春のアルバムがほとんどな件。
月刊誌で40巻を超える人気連載のはずなのに、この見つからない具合はある意味特筆に値すると思う。*2
元々「風光る」が春の季語なだけに、使う人がけっこう多いってのもあると思う。


んで、内容に関して。
主人公・野中ゆたか君以下、野球大好き高校球児達のはつらつとした活躍をひたすら描いていく、七三・川コンビのお家芸な作風なんだけど、この人達の漫画は技術面にメンタル面にほんと色々細かい。
主人公のファンタジーな部分を除けば、充分に野球の教則本と言えるだけの取材はしてると思う。
普通に野球やってたんじゃ気付かないような細かいプレイも解説されてるし、連携とかの動きまでちゃんとわかる素敵漫画。
今年に入ってからのストーリーの流れはまさに佳境って感じで、毎月ドキドキしながら読んでる。
連載始まって以来初めて、体格の小さすぎる*3ゆたか君を最初からまったく馬鹿にせずに手を抜かず挑んできてくれる、最強の敵・関大淀川高との接戦具合とか、主人公の家族が東京から必死で、出遅れた甲子園応援に向かう道中での出来事とか。
一戦一戦をじっくり戦ってきて実際に選手達が覚えてきたことが、関大淀川戦で一気に花開いてく描写とか人間関係の細やかなおおらかさ*4とか、ひたすらじっくり燃えさせてもらった。
43巻まで出てながら作中の時系列ではまだ3ヶ月とちょっと。
ほんと一試合をじっくり見せてるんだなぁと振り返ってみてちょっと感動。

ガガガガ

暴虐外道無法地帯 ガガガガ 1 (ヤンマガKCデラックス)

暴虐外道無法地帯 ガガガガ 1 (ヤンマガKCデラックス)

ノイローゼ・ダンシング (ヤングマガジンコミックス)」の山下ゆたかの新連載。
ひたすら温くて緩いパンク漫画が垂れ流されてる中、現状連載中の作品では多分唯一、ゴリゴリ硬派と言って遜色ない出来のパンク漫画。
もうパンクス以外出てこないぐらいのグチャグチャっぷりがたまらん。
ヤンキー漫画じゃないんだ、ジャンキー漫画なんだこれわっ。
でもジャンキー描写だったら「ノイローゼ・ダンシング」の方が壊れっぷりは凄かったかもしれない。
「ガガガガ」ではキャラの描き込みとか構図とかが面白くなってて、まだまだ楽しめそうだなぁとか思いつつ、来月以降にもバリバリ期待。

未来改戦Dクロゥス

スクライド 第5巻 (少年チャンピオン・コミックス)」の黒田洋介が原作で、「Hot shot (4) (少年マガジンコミックス)」のおおのじゅんじが作画。
こーゆーのを特撮で見たかったっ。
やたら期待しつつ、わくわくてかてかしながら読んでたんだけど、結局打ち切り風味で終わってしまって残念。
そんでも変身の仕方がかっこいいのと、敵キャラがけっこういい感じにキャラが立ってたので今年の個人的重要作品。
ヒロインが時々オカマにしか見えない時があるとか、萌えられそうなキャラにいまいち萌えきれない感とか、正直どうでもいいんですよっ。
話の内容?内容なんて飾りです。
ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))」の緒方剛志メカニックデザインやってる面白さとか、「スクライド」ほど外連味がない分追いかけやすい絵の流れとかを楽しもうぜっ。
とか言ってももう後の祭りなんでアレなんだけど、できればセブンプリテンダーズ戦を7人全員分の戦い方ぐらいまでは見せてから終わってほしかった。
俺設定で楽しむとかもできなくて悲しいね(苦笑

見上げてごらん

見上げてごらん 3 (少年サンデーコミックス)

見上げてごらん 3 (少年サンデーコミックス)

ファンタジスタ 25 (25) (少年サンデーコミックス)」の草場道輝・作。
ファンタジスタ」大好きだったんで新連載もチェキチェキ。
持ち前のヒロイン置いてけぼり感が加速してたりするのが素敵ング。
天才設定のキャラが、よく見ると便器に座りながら小説に読み耽ってたりして、でも態度はめっちゃクール、みたいな妙なところで場面的にシュールだったりするところも相変わらず。
部内の競争が激しくて他校のキャラを全然見かけないので、大会とか始まったら今まで出た濃いキャラ達が一気に個性爆発で勝ち進むわけですよっ。多分。
個々のキャラがいちいち面白いのと、試合中の絵の構図が好みなので毎週マッタリ読んでます。
とりあえず猛特訓が終わったところなのでこれからどう転がっていくかが楽しみだなぁ。

もうまとまったことにしとく

以上4作品、適当レビュー。
ベスト・オブ・イチオシは「ガガガガ」。
前作の「ノイローゼ・ダンシング」も抱き合わせでイチオシ。
BGMには何がいいかね。
アシッドな方面だったらなんでも合うような気がしないでもない。

*1:もちろん作者違う。月フラの方は渡辺多恵子・作

*2:一応講談社漫画賞の受賞作品でもあるんだよっ

*3:公称150cm、推定90cm(笑

*4:矛盾してるけど、こういう表現しか思いつかなかった